2004/11/29

サッカーのラジオ放送権

昨日、地元のコミュニティFM局のあるしゃべり手が、「Jリーグはなぜ地元密着しないのか」と訴えていた。
どういうことかというと、11月20日のラジオ中継に対して文句があるそうだ。
いま、新聞で確認したところ、この日は、14時前からニッポン放送がJ1グランパスレッズ戦を、NACK5がJ2アルディージャホーリーホック戦を中継していた。で、このしゃべり手は、今までレッズを応援してきた地元のNACK5でレッズ戦が中継されなかったことが不満らしい。
ちなみに、この日のレッズはセカンドステージ優勝をかけ(結果として負けたが)、アルディージャはJ1昇格を決めた。
Jリーグでのサッカー放送権はニッポン放送が所有している。で、今まではレッズは決して強くなかったので、ニッポン放送から放送権を譲り受ける形でNACK5がレッズ戦を中継していた。しかし、今回は、優勝がかかっていたので、ニッポン放送が譲らなかったというのが真相のようだ。
で、ニッポン放送は送信所の位置が悪い(木更津市)ため、他の放送局のようにきれいには埼玉県内で受信できないので、前述の怒りになったらしい。
野球の場合は、チームごとに放送権がある。ラジオでは文化放送がライオンズ戦の放送権を持っている。しかし、土日のデーゲームは、NACK5が放送権を譲り受けて放送している。もし優勝がかかった場合でも、これまではNACK5がそのまま中継という形をとっている。どちらも、県内での受信には問題ない。
サッカーの場合との大きな違いは、サッカーはJリーグとして放送権を売っているのに対し、野球はチームで放送権を売っているということ。これは、チームごとの経済力の格差を広げないためにはリーグで売るのがよいだろう。しかし今回のように必ずしも地域に密着しない形での放送になってしまうという点においては必ずしも優れているわけではないのだなと感じた。

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