別件で調べ物をしていたら、中波や短波帯向けデジタルラジオデコーダソフトDreamを見つけた。
ここでいうデジタルラジオは、DRM(Digital Radio Mondiale)というもので、5kHzから20kHz程度の帯域で放送するもの。
前見たときは、dreamのようなフリーのソフトの存在に気づかず、DRM Software Radioを利用するか、専用ハードを利用するものだけであったので、興味がうせていた。しかし、今回フリーのソフトを見つけ、手持ちの短波受信機と組み合わせるととりあえず簡単にデコードできそうなので、試してみた。
結論から言うと、そんなに簡単ではなかった。まず、今行われている放送は、帯域が10kHz位に広がっている。一方、今回無線機とサウンドカードの接続はpsk31のものをそのまま使っており、フィルタを最も広い12kHzにしたとしても、とても10kHzまできちんとサウンドカードに渡すことができない。実際にスペクトルを見ると、せいぜい6kHz位までしか渡せていない。そのためか、フレームの同期は時々取れるが受信にはいたらない。
本来であれば、受信機のIFから455kHzを取り出し、12kHzに変換し(467kHzの局発での変換をよく見かける。)それをサウンドカードに入れないといけないようだ。そのためのコンバートもネット上で売っていたりする。手持ちの受信機は借り物ということもあり、そこまで手を入れる気もないので、とりあえず断念。
ちなみに、KENWOODのTS-2000というトランシーバは、DSP用にIF最終段が12kHzに設定されている。これを使うと、ほとんど改造なしに12kHzのIFを取り出せる。
なお、IF DSP機のIF最終段周波数は、IC-7800、IC-756ProIII、IC-7400は36kHz、IC-7000は16.15kHz、TS-870が11.3kHz。こう見るとTS-2000が12kHzというのは、DRMを意識しているような気がしないでもない。考えすぎ?
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