2014/10/04

噴火時に御岳にいた知人の話を聞いて思うこと

小学校の運動会を観戦していた一週間前の土曜日11時過ぎ、木曽御岳頂上に着いたよと、スマホで写真を送ってくれた友人と木曜日に会った。

何が起きたのか、そして、同じことが起きたら何が出来るのかを知りたくて。

どうやら、山頂付近に神社があり、火気厳禁だったのが彼の命を救ったようだ。

山へ行く人の多くはそうだと思うけど、山頂で昼飯を食べようとしていたそうだ。着いてみたところ前述の通り火気厳禁だった。暖かいものが食べたくてガスバーナを持っていった彼らは、昼飯を食べるところを探すため、予定になかったお鉢巡りをはじめた。結果、噴火時には噴火口の反対側に居り、また隠れるところがあったため助かった。山頂が火気厳禁でなかったら、話を聞くことは難しかったかもしれない。

もう一つ付け加えるとすると、山頂で火を使う予定だったので、通常に比べて多めに水を持っており、いざというときの選択肢が広がっていたことも、精神的に安定感をもたらしていたように思う。

現場はまるで戦場のようだったそうだ。うぃんうぃん音を立てながら、岩が頭の上を飛んでいく、灰が降ってくる、何分かおきに小康状態になったのを機に、より安全なところに移動する。カメラバッグに入れていたにもかかわらず、メーカに持って行かざるをえないほど一眼レフが真っ白になる火山灰の量。

一度目の噴火よりも、二度目の噴火の方が大規模だったので、移動したことは正解だったと言っていた。じゃあ判断が正しかったかと問うと、実質的に他の選択肢は無く、唯一無二だったから正しいも正しくないも無いと言っていた。そりゃそうかもしれない。

今後同じことが起きたときのために何か準備が出来るかと言えば、無さそうだった。御岳山頂の神社にお参りしていたのが良かったのかもと言っていた。それくらい、準備ではどうにもならない災害。

最後に、止まってしまったロープウェイの代わりにバスを用意してくれたり、車を洗車出来るようにしてくれたりした木曽町の対応は大変良かったと言っていたことを記したい。そして今回、不幸にも死傷された方々がいたことも、忘れないでいたい。