2007/07/04

AT&T Wirelessから、Cingularへ、そしてAT&Tへ。

iPhoneのニュースによると、iPhoneを使うには、AT&Tとの契約が必要だそうだ。ふとそこで、「あれ」と思った。そう、AT&T Wirelessは、ここに書いたように、Cingularに買収されたはずだからである。調べてみると、2007/1/15に、CingularはAT&Tにブランド名を変更している。どうなっているんだ?
そもそも、Cingularは、SBCとBell Southが2000年に作った合弁会社だ。Cingularは、上述のように、2004年にAT&T Wirelessを買収した。で、SBCはAT&Tを2005年に買収し、AT&Tをブランド名とした。さらに、新生AT&Tは、Bell Southを2006年に買収した。そのため、Cingularは新生AT&Tの100%子会社になった。
そこで、今年に入って、Cingularは、ブランド名をAT&Tにしたということのようだ。
なお、SBCは、もともとテキサスなど中西部を本拠地とするSouthernwestern Bellという通信会社だったが、1997年にカリフォルニアのPacific Telesis(PacBellといったほうがわかりやすいかも)を買収。1999年にシカゴなど中部のAmeritechを買収して、SBCとなっている。
また、BellSouthは、アトランタ(ジョージア州)の電話会社である。
これまでにあがった、PacTel、Ameritech、BellSouth、Southernwestern Bellのほかに、現VerizonのBell Atlanticと、Bell Atlanticに1996年に買収されたNYNEX、Questに2000年に買収されたU S Westの7社は、RBOC(Regional Bell Operating Company)と呼ばれ、1984年にAT&T分割で誕生した地域電話会社である。また、分割時に残った長距離電話会社であるAT&Tは、上述のようにSBCに買収されている。じゃあ何で分割したんだ?
また、今年の6/29には、AT&TがDobson(Cellular One)を買収すると発表されている。Dobsonは、私の記憶では、アラスカなどの地方を主なエリアとしている携帯電話会社である。アメリカは、どんどん通信会社の買収が行われていって、結局今どうなっているのか毎回確認が必要になる。せわしない国だ。しかし繰り返すが、なんでAT&Tを分割したのか、また、分割した会社の合併がなぜ認められるのか。いったいアメリカの通信会社はどこに向かっているのだろうか。

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