これまで何社かが、TOBに応じることを表明してきたが、上記の点から、株主にどうやって説明するのだろうと思っていた。そういう意味でトヨタの説明はとてもわかりやすい。
むしろ、TOBに応じると判断するのなら、上記の理由から、5950円の指値で全株売りに出してみて、未約定分の株券についてだけTOBに応じるというのが、筋のように思う。もっとも市場では、その指値売りをライブドアが買い集めるのだろうが。
ちなみに、今回の件について、個人的考えは、以下のとおり。
- そもそも、時間外取引ってのは、本当は相対取引でやりたいけれど、市場取引ということにしないと、利益供与が疑われる可能性が高いので、仕方なく使う制度だと思っている。だから、時間外取引なのに、事前に売買を申し合わせていたというのは、今まで当たり前に行われていたのではと考えている。これを問題にしたら、これまでの時間外取引のうち他のいくつかも問題になると思う。時間外取引を規制するのではなく、時間外取引をやめて、すべて時間内に取引すればいいのにと思う。
- 増資というのは、お金が必要になったときに行うもの。お金が要らないときには行う必要がない。もし本当にお金が必要ならば、既存株主の権利を尊重して、新株引受権ではなく、新株発行で行うべきだと思う。そんな金はフジテレビにはないのでしょうが。
- ニッポン放送は有楽町/日比谷駅前に新社屋を建てて、お台場から引っ越したばかり。金が必要なら、もっと早くに調達しているべきだ。
- 企業イメージとしては、America Online(AOL)が、タイムワーナーを買収したときと似た構図の気がする。また、ソフトバンクの通信企業買収も、敵対的ではないという点を除いて少し似てるかな。
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