2004/07/23

なぜ貸したがるのか、売りたがるのか

最近、同年代の人で、自宅を買う人が多いです。
で、いろいろ話を聞くことが多いのですが、特に新築マンション組に、「貸す」や「売る」まで意識して購入している人が多いように思います。なんでそんなこと気にするのか不思議で仕方がないです。
大体の論調は、まず、ローンに窮したときに貸すことにより、ローンの支払額を上回る賃料が得られること、また、最悪売るときに債務超過になっていないことです。
まず、ローンに窮した状態では賃貸に出すことよりも、売りに出すことを考えるのが普通じゃないかと思うのです。なぜなら、不動産の価格変動リスクは所有者が抱えています。支払いに窮している状態で、そんなリスクを抱えているのは、まったく不合理だからです。
また、もうひとつ不思議な点。それは、本当に賃料がローン支払いを上回るのであれば、なぜそのマンション建設業者はそのマンションを賃貸しないのでしょう。もちろん頭金を積んでいるからその分の負担が軽いというのはもっともです。でも、頭金も入れたら、その物件の購入は不合理だということになるのでしょうね。むしろ、何年後かに支払いに窮した人から借りたほうが合理的です。
また、債務超過にならないためにはどうしたらいいか。それには、十分な頭金を積むことしかないでしょう。これは理解可能です。ただ、そうならなぜ購入したとたん減価する新築を買うんでしょう。中古のほうがより安全だと思うのですが、そこまでは発想がいたっていないようです。
そんな経済合理性よりも、その町に住みたいのかどうかで決めたほうがいい気がします。前述の議論で納得するのは自由ですが、ぜんぜん購入の合理性を主張する材料にはなっていない気がします。そもそも、新築を買った時点で新築代分無駄遣いしているわけですから、経済合理性で購入を結論付けるなんて本末転倒ではと思います。
いかがでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿